[アップデート] 東京リージョンで「M7g」「R7g」のEC2インスタンスを利用できるようになりました

[アップデート] 東京リージョンで「M7g」「R7g」のEC2インスタンスを利用できるようになりました

最新Graviton3プロセッサM7g/R7gのEC2を東京リージョンで使えます。
Clock Icon2023.07.18

この記事は公開されてから1年以上経過しています。情報が古い可能性がありますので、ご注意ください。

札幌オフィスの中川です。

EC2 の M7g / R7g インスタンスの利用可能リージョンが拡大され、東京リージョンでも利用できるようになりました。

https://hatenablog-parts.com/embed?url=https://aws.amazon.com/jp/about-aws/whats-new/2023/07/amazon-ec2-m7g-r7g-instances-additional-regions/

M7g / R7g は AWS Graviton3 プロセッサを搭載したインスタンスです。
AWS Graviton3 は 2021 年の re:Invent で発表された最新世代のプロセッサで、前世代の AWS Graviton2 と比較して最大 25%優れたコンピューティングパフォーマンスを提供しています。また、Double Data Rate 5 (DDR5) メモリを搭載しており、DDR4 と比較してメモリ帯域幅が 50% 広く、メモリ内のデータに高速アクセスができるようになっています。

M7g / R7g インスタンスの詳細やベンチマークについては以下の記事を参考ください。

https://hatenablog-parts.com/embed?url=https://dev.classmethod.jp/articles/m7g-r7g-new-ec2-instances/
https://hatenablog-parts.com/embed?url=https://dev.classmethod.jp/articles/benchmark-m7g-instance/

料金

東京リージョンにおける M7g / R7g のオンデマンド料金の比較です。いずれのインスタンスタイプも前世代から約 6%ほど高くなっています。

M7g / M6g インスタンス

インスタンスサイズ M7g オンデマンドの時間単価 M6g オンデマンドの時間単価 差額 (差額/M6g価格 %)
medium 0.0527 USD 0.0495 USD 0.0032 USD (6.46%)
large 0.1054 USD 0.099 USD 0.0064 USD (6.46%)
xlarge 0.2108 USD 0.198 USD 0.0128 USD (6.46%)
2xlarge 0.4216 USD 0.396 USD 0.0256 USD (6.46%)
4xlarge 0.8432 USD 0.792 USD 0.0512 USD (6.46%)
8xlarge 1.6864 USD 1.584 USD 0.1024 USD (6.46%)
12xlarge 2.5296 USD 2.376 USD 0.1536 USD (6.46%)
16xlarge 3.3728 USD 3.168 USD 0.2048 USD (6.46%)
metal 3.3728 USD 3.168 USD 0.2048 USD (6.46%)

R7g / R6g インスタンス

インスタンスサイズ R7g オンデマンドの時間単価 M6g オンデマンドの時間単価 差額 (差額/R6g価格 %)
medium 0.0646 USD 0.0608 USD 0.0038 USD (6.25%)
large 0.1292 USD 0.1216 USD 0.0076 USD (6.25%)
xlarge 0.2584 USD 0.2432 USD 0.0152 USD (6.25%)
2xlarge 0.5168 USD 0.4864 USD 0.0304 USD (6.25%)
4xlarge 1.0336 USD 0.9728 USD 0.0608 USD (6.25%)
8xlarge 2.0672 USD 1.9456 USD 0.1216 USD (6.25%)
12xlarge 3.1008 USD 2.9184 USD 0.1824 USD (6.25%)
16xlarge 4.1344 USD 3.8912 USD 0.2432 USD (6.25%)
metal 4.1344 USD 3.8912 USD 0.2432 USD (6.25%)

参考:Amazon EC2 オンデマンド料金

対応リージョン

2023 年 7 月時点での利用可能なリージョンは以下のとおりです。(太字が追加されたリージョン)
現時点で対応しているリージョンは少なく、大阪リージョンもまだのようでした。

  • 米国東部
    • オハイオ州(us-east-2)
    • バージニア州(us-east-1)
  • 米国西部
    • オレゴン州(us-west-2)
  • アジア太平洋地域
    • シドニー(ap-southeast-2)
    • 東京(ap-northeast-1)
  • ヨーロッパ
    • フランクフルト(eu-central-1)
    • アイルランド(eu-west-1)

やってみた

起動してみた

東京リージョンでインスタンスを起動してみます。
Arm ベースの AMI を選択し、インスタンスタイプを検索します。いずれのインスタンスタイプも表示され選べることを確認しました。

いくつかのインスタンスタイプで起動できることを確認しました。

インスタンスタイプによってはサポートされていないAZも

m7g.medium や m7g.2xlarge を ap-northeast-1a(apne1-az1)で起動しようとすると失敗しました。

R7g インスタンスは起動できたため、apne1-az1 で全ての新しいインスタンスタイプが起動できないわけではないようです。
リリース直後で一部の AZ ではまだリソースが不足しているのかもしれません。すぐに M7g インスタンスの利用を検討としている場合は、起動できる AZ か事前に確認ください。

さいごに

東京リージョンの EC2 で Graviton3 の M7g / R7g インスタンスがサポートされました。前世代の Graviton2 と比較して 6% 単価ほど上昇しますが、最大 25%のパフォーンス上昇を期待できます。
M6g や R6g を利用しており、より高パフォーマンスを求める場合には検討ください。

この記事をシェアする

facebook logohatena logotwitter logo

© Classmethod, Inc. All rights reserved.